元々はドイツ語だった言葉が日本語に吸収されて一般的になった例が数多くあります。
医学用語、山岳に関わる用語、化学、哲学に関する用語はドイツ語由来のものが多いようです。
Contents
- 1 日本語になったドイツ語の単語の例
- 1.1 1、カルテ (Karte)
- 1.2 2、アレルギー (Allergie)
- 1.3 3、ヒュッテ (Hütte)
- 1.4 4、ワンダーフォーゲル (Wandervoge)
- 1.5 5、リュックサック (Rucksack)
- 1.6 6、ゼミナール (Seminar)
- 1.7 7、ワッペン (Wappen)
- 1.8 8、ボンベ (Bombe)
- 1.9 9、メルヘン(Marchen)
- 1.10 10、メトロノーム (Metronom)
- 1.11 11、ノイローゼ (Neurose)
- 1.12 12、ゲネプロ (Generalprobe)
- 1.13 13、アルバイト (Arbeit)
- 1.14 14、ダックスフント (Dachshund)
- 1.15 15、シュラフ (Schlafsack)
- 1.16 16、カルテル (Kartell)
- 1.17 17、コラーゲン (Kollagen)
- 1.18 18、コンドーム (Kondom)
- 1.19 19、グミ (Gummi)
- 2 まとめ
- 3 こちらもどうぞ
日本語になったドイツ語の単語の例
1、カルテ (Karte)
ドイツ語では単なるカードを差します。 ドイツ語でも診療記録のことはカルテとは呼びません。
歴史的にはドイツ人医師が診療記録をカード(Karte)に書き込むようにしているのを見た当時の日本人が、
カルテ=診療記録カードと勘違いした結果と言われているようです。
なお、今ではドイツ語で書くことは少なく、英語で書くことが一般的なようです。
(関連記事:医者になるためにドイツ語は必要なのか
2、アレルギー (Allergie)
オーストリアの小児科医C・V・ピルケール氏が提唱した造語に由来しています。
ギリシア語のアロス(変わった)とエルゴ(反応)を組み合わせてアレルギー(Allergie)とい う言葉を作ったとされています。
3、ヒュッテ (Hütte)
ドイツ語の「山小屋」に由来します。日本にスキーを伝えた人物がオーストリア人(ドイツ語話者)だったため、登山、スキー用語はドイツ語由来のものが多いようです。
4、ワンダーフォーゲル (Wandervoge)
ドイツ語の「渡り鳥」に由来します。今では「野外活動」を意味しますが、元々は「鳥のように自由でありたい」という意味で付けた名前のようです。
5、リュックサック (Rucksack)
ドイツ語本来の発音では「ルックザック 」(「背中袋」の意味)です。英語の「バックパック」、日本語の「背嚢」はドイツ語から直訳したものです。
6、ゼミナール (Seminar)
英語では同じスペルで「セミナー」と発音します。 少人数で行う実習形式の事業のことです。
7、ワッペン (Wappen)
日本語でいうところの「紋章」です。特に、縫い付けるタイプの紋章を指します。
8、ボンベ (Bombe)
日本語の「ボンベ」ですと、酸素や水素などのガスを入れておく容器のことを指しますが、ドイツ語では「爆弾」(英語のBomb)に相当します。水素ボンベが水素爆弾になりますので気をつけてください・・・。
9、メルヘン(Marchen)
直訳すると「おとぎ話」です。「メルヘンチック」はドイツ語のメルヘンに、英語の形容詞語尾ティックを合わせたものですので、和製ドイツ語英語(?)に相当します。
10、メトロノーム (Metronom)
元々ドイツ人が発明したのですから、当然といえば当然ですが・・・。ちなみにメトロノームを最初に使用した作曲家はベートーベンと言われています。
11、ノイローゼ (Neurose)
これもアレルギーと同じように、ギリシャ語からの造語です。 「神経」を表すノイロ、「状態、病気」を表すオーゼを合わせて作られました。
12、ゲネプロ (Generalprobe)
ドイツ語で「通し稽古」を表す単語(ゲネラルプローべ)の略語です。演劇など舞台に関わっている人にはなじみ深い単語です。
13、アルバイト (Arbeit)
元々は明治時代の学生が使用していた隠語が広まったとされています。(意外に古いですね。)
日本語では「決まった時間帯だけ働く単純作業、サービス業のこと」を指しますが、元々のドイツ語では「一般的な労働行為」を指します。
14、ダックスフント (Dachshund)
日本のみならず、世界で人気の犬種です。アナグマを指す「Dachs」、犬を表す「hund」ですので、日本語に直訳すると「アナグマ犬」という意味になります。
アナグマ猟に用いられていたことが由来のようです。
15、シュラフ (Schlafsack)
またまた、山岳用語です。日本語の「寝袋」に相当します。正式名称は「シュラフザック」と言います。英語ではスリーピングバッグと呼ばれています。(まさに寝袋ですね。)
16、カルテル (Kartell)
企業間の談合による価格の不当な協定を指します。元々は紙に書いた業者同士の約束事を指す言葉だったようです。由来としてはカルテ(Karte)と同じです。
17、コラーゲン (Kollagen)
ここ数年でグッと認知度が上がった単語です。お肌によいとされており、美容分野だけでなく、最近では鍋、その他多くの健康食品、ジュースにまで入っています。
元々は「膠」を表す「Kolla(コラー)」と、「~のもと」を表す「gen(ゲン)」を組み合わせた造語です。
18、コンドーム (Kondom)
エイズ、性感染症対策に必須です。語源は医師の名前から取られたという説もありますが、詳細ははっきりとしていないようです。
19、グミ (Gummi)
ドイツ語で「ゴム」を表すGummiが語源です。固い食べ物を作ることで、子供の歯を強くしようという意図で作られたゼラチンのお菓子に由来します。
一般的に、海外のグミは日本よりも固めに出来ているようです。
まとめ
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